多くの産業用製品において、電源供給ユニットはサイズ最小化のための省スペースが必須であり、産業用電源ユニットのメーカーにとっては、これが大きな試練となっている。「高度に集積された絶縁型DC-DC電源ソリューション」の台湾におけるリーディングメーカーとして、MINMAXテクノロジー社（以下、MINMAX）は今年初頭、次世代型製品のMDW15 & MDWI15シリーズを発表し、業界のリーダーと呼ばれるにふさわしいことを再度証明した。
電源供給のモジュール化という価値志向を持つ、これからの顧客のニーズに合った次世代型超コンパクト15Wコンバータ
厳しい試験を恐れる必要のない産業用電源ユニットがメインターゲット
1990年創業のMINMAX は、DC-DC電源コンバータおよびAC-DC電源ユニットの設計、開発、製造およびMINMAX ブランドでのグローバル販売に従事しており、最近の製品には DC-DCコンバータ 1-150W、AC-DC電源ユニット 2-60W、スイッチングレギュレータ 0.5-1 Aがあり、鉄道、医療、再生可能エネルギー、重工業およびその他の産業への販売にフォーカスを置いている。
サイズ最小化、低電力消費、高い放熱性、高温と低温の衝撃および振動への耐性を追求する価値指向の高い顧客のニーズに適合させるため、MINMAXは電源ユニットの開発と品質管理に多大な努力を払ってきており、納期遵守、申し分ないビフォア／アフターサービス、厳しい品質管理によって、常に顧客と手を取り合って改善を進める、信頼置けるパートナーとなっている。
ダウンサイジングと電力密度向上
今回発表された MDW15 & MDWI15 絶縁型DC-DCコンバータシリーズについて、MINMAX アシスタントマネージャーのChuan-hung Chengは次のように述べた。「これは数年かけてMINMAXが開発した超コンパクト電源コンバータです。スペック的には同じ寸法でも、業界より高いワット数を実現できるのは、構成要素となる半導体の改良、そして集積回路の設計とレイアウト、放熱の技術、SMTアセンブリと機械的な組立工程、その他テクニカルな面における絶え間ない改善のおかげです。MDWI15 シリーズの発表は、弊社が過去の製品を超えただけでなく、他社と較べて超コンパクト製品の分野で代表的なサプライヤーとなったことを意味します。」
電力密度が1立法インチあたり74W（W/in3）のMDW15 &MDWI15 シリーズは、プリント基板の中でわずか0.5平方インチを占めるだけの小さなDIP-16パッケージで15Wをフルに提供できる。MDW15&MDWI15 が占める面積は、二代目に較べて50%、初代に較べて75%、それぞれダウンサイジングされている。「業界のトレンドに応えるかたちで、弊社はだいたい5年ごとに製品を世代交代させて、価値志向の顧客のニーズをフルに満たしています、」とChuan-hung Cheng。
MDWI15 シリーズ世代別一覧表
価値志向の高い応用先に絞ったハイスペック
MDW15&MDWI15 シリーズの小型化により、顧客は特定の応用先のニーズに合ったコンバータを選べるようになる。交通、再生可能エネルギー設備、計器、医療機器、機器制御装置、半導体製造設備など、スペースが厳しく制約される産業向けの市場での幅広い使用が期待されている。
このシリーズについてChuan-hung Cheng はこう付け加えた。「MDW15 & MDWI15 はハイスペック製品なので、価値志向の高い設備の分野における需要にターゲットを絞っています。経済志向の設備については、あまり注力していません。」台湾での設計、製造にこだわり、ハイスペックの製品を提供するMINMAX の狙いは、製品のコモディティー化による価格競争の回避に加えて、今日における産業設備のグローバルな進化の流れの中で、より進んだテクノロジーをもつ設計を提供することにある。MINMAXは自社の優良な絶縁型コンバータの設計、製造技術を進化させることで、産業用設備の設計に新たな可能性を提供している。
先を見越した研究、ニュートレンドを先取りするレイアウトに注力
MINMAX が常にパーフェクトを目指し、競争力に磨きをかけていけるのは、社内に置かれたニューテクノロジーリサーチ部門のおかげでもある。Chuan-hung Cheng によると、この部門は将来必要とされる技術のリサーチに責任を負っており、その技術をある程度までレベルアップさせてから、サンプル作成と大量生産の準備のために研究開発部門に引き渡しする。
「先を見越した研究に注力しているので、製品を世代交代させ、業界の新たな需要に対応できる製品をすみやかに提案できる、」と Chuan-hung Cheng は付け加えた。産業用の電源ユニットの分野で30年の積み重ねという強みを生かし、MINMAXが再び優れた業績を築くことが期待されている。
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